俺はまだ登り始めたばかりだからよ このはてしなく遠い坂路をよ
大井競馬が思い切った作戦に出ましたね。
自分を含めた新しいファンにとって「昔は南関東の方が中央より人気があったし、強い馬もいた」と言ってもにわかには信じられないでしょう。
実は中央競馬が地方競馬をリードするようになったのは30年ほど前、あのハイセイコーブームを皮切りにしてからなのです。まあそのハイセイコー自身も南関東の馬だった訳ですが・・・元は馬産地新冠でも「期待の馬」とされていた程のエリート馬で、決して「田舎上がりの野武士」ではなかったのです。
ところがそのハイセイコーを「地方競馬出身=野武士」と書いたマスコミのせいもあって「地方競馬、すなわち田舎競馬」とみなす傾向が強くなってしまいました。(注:寺山修司も、愛馬ミオソチスが船橋に行った時に『都落ち』と表現して抗議を受けたことがあるので、必ずしもこの頃から始まった見方ではない)
そして今となっては「中央競馬こそ真の競馬」「地方ごときには武豊が来ない限り行かない」「ダート競馬なんて泥くさい」とみなす大馬鹿・・・いや、かわいそうな人まで出てくる始末。全く、激しい場所に芝は生えないってのに。
しかし今の「中央>地方」の見方をさらに強めてしまったものの1つに「中央による坂路調教の開始」が挙げられるかもしれません。これまではどこの競馬場でも平等にダートで調教をしていた中、足元にやさしいウッドチップを敷き詰めた坂路コースにより、多くの馬の能力をより引き出しやすくなりました。
ただでさえ素質馬が中央競馬に偏る中、さらに施設までも中央に圧倒的に差をつけられていく現状では、どこをどうやったら逆転できるのかさっぱりわかりません。それを解決すべく、中央にもなかった「ニューポリトラックによる坂路コース」という策を取るとは・・・さすが大井競馬。少なくともこんな金を出せる競馬場は他にないですしね。
とはいえ坂路コースは実は作成が難しく、ブレーキをかけるポイントをしっかり作らないと逆に故障につながりかねません。坂を上りきったところでゴールという作りでは、止め際の故障が増えてしまう(昔の美浦の坂路はこの形)ので、そこをどう工夫するかが見ものですね。
ただし南関東の全ての所属馬が使えるとはいえ、場所が千葉の小林分場ということで、船橋や浦和はともかく、川崎の馬には利用しづらいでしょう。また最初から一気に利用者が殺到するということもないはずです。まずは一部の新進調教師が利用するという所から始まるので、一朝一夕に結果が出ることはないはずです。
「大井がやらねば誰がやる」という中でのこの大事業(概算費用15億円)は期待できますが、どうやって回収の見込みを立てるのかちょっと不安だったりもします。だって昨年「3年連続赤字だから」を理由にとんでもないことをしようとしていただけに。
実は裏で何か手が回っているとか・・・例えば昨年立ち消えた例のとんでもないプランの復活の見返りに金を提供されているとか、実は某Sファームの実験施設であるとか・・・その方面まで考えながら見守りたいです。
さて水曜日は川崎エンプレス盃。内田博幸騎手の南関ラストランです。とはいえいつでもホイホイと戻ってくるでしょうけどね。
川崎10R エンプレス盃
◎:アイスドール
○:サヨウナラ
▲:ラピッドオレンジ
☆:ニシノナースコール
△:トキノミスオース
買い目:馬連◎→○▲☆△×1 ○→◎▲☆△×1
※アイスドールの前走は出遅れの上に前残りの競馬で参考外。課題は地方の馬場に対応できるかになるが、距離が伸びて流れが落ち着くようならさほど心配はあるまい。休み明けから走るタイプだけに、狙いはここ。
笠松10R 東海クラウン
◎:マルヨスポット
○:レオカーディナル
▲:テンカタイヘイ
☆:ビヨンザシー
△:グレースガール
買い目:馬連◎○×2 ◎→▲☆△×1 馬単◎→○×2
※連勝中の先行馬が多いが、スタミナに不安がある馬ばかり。能力面ならレオカーディナルだろうが、前を見ながら競馬ができる点ではマルヨスポットに利があると見る。













