多様性血統理論「B-Skill」

2009/06/23

君死にたまふことなかれ

名競走馬でもあり名種牡馬でもあったアグネスタキオン急死。 新聞の発表より早くこのニュースを知ったんですが、正直「ああ、やっぱり・・・」という感じもしました。

何せこのような状態。 はっきり言えば人災。

いや、ウチは健康管理はしっかりやってるから・・・と言うかもしれないけど、それは例えば昔の東ドイツやソ連が「我が国ではきちんと国家でオリンピック選手の健康管理をしている」というのと一緒で、結局は「親玉の為に無理をさせている」のと同じなんですね。本当に気を使っていれば年間200頭も種付けはしない。 

今まで大丈夫だったから、と言って続けさせるのは人体実験(馬だけど)と何が違う?まあ仕方ありません。あそこにとっては馬は資本ですから、減価償却しちゃうものなんでしょうね・・・違うとは言わせないぞ?何せ自分のような素人目にも分かるんだから。


ここからは私が過去に読んだ数百冊の競馬本の中でもトップクラスの名著と私が考えている『血とコンプレックス』(中島国治著・1993年KKベストセラーズ)より引用となります。

※注:この本は素晴らしい本ですが、内容の真偽についてはご自分でよく考えた上でご判断ください。文章が上手い人なのでうかつに全て信用するのは危険な内容です。また内容は現在の馬産と必ずしも一致する訳ではありません。



 外国の種付け頭数は多くても年40頭で、18歳を超えると年20頭以下に減らす。5歳から17歳まで、13年間40頭付けて520頭、以後20頭ずつ10年間種付けできる計算になり、死ぬまで産駒の競争成績は衰えず好成績を残すが、日本の人気種牡馬は年80頭も種付けする。ほぼ9年で720頭を超えることになり、それ以後は牝馬しか能力を示さない傾向が現れ、やがてはまったく走る馬が出なくなる。

 720頭を超える頭数の種付けを済ますと、その産駒(牡馬)の闘争本能は著しく減少し、競争能力が明らかに低下する。これは、それ以上同じ血族を増やす必要が失われるからである。

 720頭という数字の由来を少し説明しておく。アメリカに木村政司氏と同行したとき、シンジケートの株数の話になった。そのとき、相手の牧場のオーナーが、株数は30-40株が適当じゃないか、と我々にサジェスチョンしたのである。

 「日本では40-60株がほとんどだけどね。」 と私が言うと、

 「そりゃあ多すぎる。720頭を超えるのに9年しか持たない。」

 この頃はまだ720頭という数字は初耳であったので、思わずどういうことなのかと私は聞き返した。

 「アメリカでは誰でも言うが、何でも野生馬のボスの種付け頭数だって話さ。ほんとかどうかは知らないけどね。」

 そう言って彼は我々にウインクした。




もう一度繰り返しますがこの本が真実を書いている保証はありませんし、720頭という数字にも根拠はないと思います。ただ、今の人気種牡馬の年間200頭、不受胎を考えるとそれ以上の種付け頭数というのは明らかに多すぎる。これについては変わりません。

サンデーサイレンスもジェイドロバリーもエルコンドルパサーもアグネスタキオンも、果たして本当にこの年齢で死ぬ必要があったのか?

同様にハードな種付けをこなしてきたフジキセキが無事なんだから別に問題ない・・・という人もいるでしょうが、年間の種付け頭数がサンデーサイレンスほど多くなかったブライアンズタイム(サンデーサイレンスより1歳年上)はまだ現役でバリバリやっている事実は何を物語る?



さて水曜日は「貴重なダートG1」帝王賞。はっきり言って日本でダートG1と認められるのは帝王賞と東京大賞典とフェブラリーSとJCダートだけ。あとはG2だからハンデ戦にしなさい。


大井11R 帝王賞

◎:ボンネビルレコード
○:ヴァーミリアン
▲:フリオーソ
☆:マルヨフェニックス
△:アロンダイト
△:バグパイプウインド

買い目:馬連◎→▲☆△△×1 ○→▲☆△△×1 馬単◎○×1


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