語り継がれぬ歴史でも 歴史の内に違いない
ついに一つの歴史が終わります。
荒尾でのアラブ限定戦終了に伴い、アラブ限定戦を組める競馬場は、もはや福山と高知だけになりました。かつてアラブのメッカと呼ばれた園田競馬も今や全てサラブレッド系のレースになりました。
自分が競馬を始めた頃は、中央競馬でもまだアラブのレースがありました。しかし初めてアラブ戦を見た時の感想は「サラブレッドと何が違うの?」でした。
アラブが消滅するのは、結局血統の問題なのです。遅いからとかファンの支持が得られないからではなく「メンツのため」なのです。国際化を目指しグループI入りを目指す中央競馬にとって、血統不詳のアラブはいてはならなかった・・・ただそれだけです。
中央競馬がアラブ戦を中止して以降、ほとんどの生産者がアラブ生産を中止。その結果多くの生産者が廃業するか、無理にサラブレッド生産に転向してやはり廃業の憂き目を見たことも歴史の事実として覚えておくべきでしょう。そして多くの地方競馬にとって、馬供給源がなくなってしまったことも。
アラブがいれば地方競馬廃止スパイラルは起きなかった、ということはないでしょう。アラブ中心の競馬でもおそらく潰れる所は潰れたでしょう。ただ、こう早くはなかったかな・・・と。
血統マニアの人間はついついサラブレッドの血統のみに知識が偏りがちですが、アラブの血統には今のサラブレッドが失った歴史が沢山詰まっています。アラブの血統を一度真面目に調べてみると、日本の競馬の歴史が見えてくると思います。
冷遇されていた種牡馬にとっても最高の受け皿だったアラブ競馬の消滅と、無意味なまでのサンデーサイレンス系の氾濫が同時に起こっていることは悪い意味で興味深いです。
荒尾競馬では今月いっぱいでアラブ系限定競走が終わります。最後だけを見る人間にはなりたくないですが、それでもフィナーレはしっかり見届けたいと思います。
<関連ブログより転載>
ついに来るべき日がやってきました。
3月30日を以ってアングロアラブ競走が終了します。
サラブに編入された場合、同条件での出走となるので
速力に劣る彼らの殆どが生き残れません。本流ではない彼らに
繁殖の途はありません。受け入れる乗馬クラブもありません。
その日彼らは特製のゼッケンを纏ってたたかいの場に赴きます。
明日無き身ですが、それでも彼らは走ります。
1500米に生命の軌跡を刻んで。
3月30日第9R「球磨川カップ」、前日の29日第2R「アラブ系B-1組」
…よろしかったら彼らの最後をお見送り下さい。
モナクカバキチ
イマリオーエンス
キングダイオー
オカノオルフェ
ハクコウベスト
タッカーワシュウ
ガンバリナッセ
ヒデノタイヨウ
ファイナルレディ
ツキガタキング
ホシノトップスター
ヴィジランティ
ツキガタキララ
コトハノユメ
ミッチーパトラ
宜しくお願いします。












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