月光!知っているのか!
【大越冬】(だいえっとう)
蒙古民族による支配が終わった明の時代、世は久しく見なかった太平を謳歌していた。しかし皇帝に仕える軍人達は、来るべき蒙古民族の逆襲に備え、絶えず訓練を怠らなかったと言う。
その軍人の教練の中で最も過酷と言われたものに、厳冬期の高山の山中に潜み、木の皮や草の根、雪や氷をすすりつつ、食料のない過酷な環境を自ら求めるというものがあった。その修行は実に一冬の間に及び、なおかつ軍事訓練である以上、日々の肉体鍛錬をも惜しまなかった。
そのあまりに過酷な訓練ゆえ、訓練を終えたほとんど全ての者が秋に比べほぼ体重が半分に落ちていたと言われる。この訓練を大越冬と呼び、広大な明帝国を支配する皇帝直属の兵士の強さを表すものとして人々に知られ畏怖されたと言う。
現在でも食事制限などを行い体重を絞ることをダイエットと呼ぶが、それはこの大越冬の故事に由来することは言うまでもない。
なおその訓練中に餓死する者が多発した時期があったため、時の皇帝はその訓練施設近辺に馬が通るための道を整備させ、飢餓状態になった兵士を運び、下山させて多くの食料を与え肥え太らせたという。
その道の名を「離馬運道(りばうんどう)」と呼んだが、それが現在でもダイエットに失敗し逆に太る「リバウンド」につながるかは定かではない。
民明書房刊『太平無双 -平和な時代の英傑たち-』より抜粋
・・・日曜の予想アップしました(笑)










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